ロシアの戦争努力、「さらに2~3年」持続可能 国際戦略研究所
(CNN) ロシアはウクライナでの戦争遂行努力を「さらに2~3年間」持続できると分析した報告書が、今週発表された。ただ破壊された、もしくは損傷した兵器の代わりが保管してある旧式の兵器になることから、今後は「量のために質を」犠牲にせざるを得ない状況に陥るという。
英国を拠点とする国際戦略研究所(IISS)がまとめた報告書によれば、ロシア軍はウクライナへの全面侵攻を開始した約2年前の時点よりもさらに多くの戦車を戦場で失っていると推計される。しかしそうした損失が「近い将来の戦闘の終結につながる」公算は小さいという。
「毎月平均数百台の装甲車両、大砲が失われているにもかかわらず、ロシアは稼働可能な在庫の数を安定的に維持している。旧式の兵器の再活用や、工業力の増強、国外からの購入を通じて損失に対応している」と、IISSは指摘する。
その上でロシアについて、「ウクライナへの攻撃をさらに2~3年間は維持できる。もっと長期にわたる継続も可能かもしれない」と推計した。