「爆弾の音は聞こえない」、学校を地下鉄の駅に移設 ウクライナ

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防空壕型の校舎の建設が進む/Joseph Ataman/CNN

防空壕型の校舎の建設が進む/Joseph Ataman/CNN

3月に開校予定の校舎は、見るからに防空壕だ。

CNNが1月に取材した際、サッカー場ほどの広さの平屋で、まだ骨組み状態だったが、学校管理者はすでに教室の壁の色を検討していた。

収容人数450人の校舎で、可能な限り生徒が快適に楽しめるようにと、学校側は照明、防音、換気にいたるまでさまざまな計画を練っている。

新しい校舎に通う予定の生徒たちは「屋外と同じように呼吸できなければならない」とテレホフ市長は語った。

「大人びた子どもたち」

いまや地下鉄の駅には精神科医が常駐し、戦時教育には必要不可欠な存在となった。

「子どもたちは爆撃を生き延び、つらい思いや身内の死を経験してきた。子どもたちにとっては非常に大変な時期だ」。エルミラちゃんの担任教師ルダコワ氏は休み時間にCNNにこう語った。

昨年9月に生徒たちが授業に戻ってくると、変化の色がありありと見て取れた。

「子どもたちはみな大人びた顔で戻ってきた。つらい思いをした大人のような表情だった」とルダコワ氏は言う。

「すっかり大人になってしまった」(ルダコワ氏)

ルダコワ氏によれば、授業内容は遊びが中心で、できる限り楽しく学べるように努めているという。

教師も生徒たちの心をかき乱すような話題を注意深く避けている。クラスには父親を亡くした子どももいるため、父親を話題にする際には慎重にするとルダコワ氏はCNNに語った。

ルダコワ氏も言うように、学校はかつてないほど重要な存在となった。だが地下鉄校舎は安らぎの場ではあるものの、子どもたちが本当に望む学校ではない。

「子どもたちは平和を望み、昔の学校に戻りたいといつも言う。前の学校には遊び場、体育館、食堂など、子どもに必要なものがなんでもそろっていた」とルダコワ氏。

「今の状況を子どもたちも十分理解している」(ルダコワ氏)

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