ドローン製造能力の大幅強化を誇示、1日「数千機」と ロシア国防相
(CNN) ロシアのショイグ国防相は22日までに、同国のドローン(無人機)の製造機数を1日あたり「数千機」規模に大幅に増加させた能力強化を誇示した。国営タス通信との会見で述べた。
「過去8~9月カ月間」における成果とし、操縦者がカメラ映像などを通じてリアルタイムの操作が可能なドローンの使用は1日につき数百件に上るとも説明。ドローンの生産は絶えず向上を図っているともした。
国防相によると、生産機数の目覚ましい増加は部分的にドローンや他の軍装備品の生産に携わる新たな世代の起業家の貢献が要因と指摘した。
一方、ウクライナも今年、ドローン製造の増強を計画。ゼレンスキー大統領は昨年12月、年内に計100万機を組み立てる予定とした。
ドローンはウクライナの戦場に大量に投入されているとみられるが、撃墜の報告も多い。ウクライナ空軍は21日、ロシア軍は前夜から攻撃型ドローンを19機飛来させたがうち13機を撃ち落としたと主張。誘導ミサイル1発も無力化したと述べた。
SNS上に載せた声明で、ウクライナ軍の対空ミサイル、移動式対空砲火や電子戦担当の部隊などがこれらドローンの迎撃に当たったとした。イラン製ドローン「シャヘド」を北東部ハルキウ、中部ドニプロペトロウスク、中南部ザポリージャや東部ドネツクの各州で迎え撃ったとした。撃ち落とせなかった6機は標的にたどり着けなかったともした。
ハルキウ州のシネフボウ知事は21日、同州のペトロパウリウカ村で民間人が乗っていた車両にロシア軍のドローン攻撃があり、男性2人が死亡、女性1人が負傷したと伝えた。3人は夫婦と運転手で、地元の農場で働いた後、帰宅の途中だったという。