米CIA長官、再び中東入り 停戦協議が行き詰まる中
(CNN) 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が再び中東入りしていることが分かった。事情に詳しい米当局者と情報筋が明らかにした。
パレスチナ自治区ガザ地区の停戦を仲介する交渉が行き詰まり、イスラム教ラマダン(断食月)の開始までに妥結する見込みが薄れるタイミングでの訪問となる。
情報筋はバーンズ氏が6日にエジプト入りした後、7日にカタールに向かったと明らかにした。
米当局者によると、今回の訪問ではイスラエルに滞在しないとみられている。フランスの首都パリでの2週間前の協議とは異なり、エジプト、イスラエル両国の情報機関長官とカタールの首相を交えた4者協議も行われない公算が大きい。
バーンズ氏は停戦合意をめざすバイデン政権の取り組みを主導する人物。今週前半には米首都ワシントンでカタールの首相と会談した。
カタールとエジプトはハマスとの対話の主要な窓口になっており、今週にはエジプトの首都カイロで協議が持たれた。
複数の米当局者や事情に詳しい外交官によると、ラマダン前に停戦が実現する見込みは薄れつつある。バイデン政権は、イスラエルは合意の枠組みに実質的に同意しており、それを受け入れるかどうかの責任はハマスの側にあるとしている。