スウェーデン、NATOに正式加盟 32番目の加盟国に
(CNN) スウェーデンは7日、北大西洋条約機構(NATO)に正式に加盟した。同国のクリステション首相が同日、加盟文書を米国に提出し、加盟に伴う手続きを全て終えた。スウェーデンは32番目の加盟国。
クリステション氏が米首都ワシントンを訪れ、ブリンケン国務長官に文書を手渡した。文書はNATOの条約管理を委任されている国務省が保管する。
ブリンケン氏は「北大西洋条約(ワシントン条約)の一員、32番目のNATO加盟国として真っ先に歓迎したい」と迎え入れた。
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、スウェーデンは長らく維持してきた軍事的中立を転換し、2022年5月に隣国フィンランドと共にNATO加盟を申請。フィンランドは翌年4月に加盟を果たしたが、スウェーデンの加盟はロシアと友好関係にあるトルコとハンガリーが慎重な姿勢を示したために遅れていた。加盟するには全加盟国の承認を得る必要がある。
クリステション氏は声明で「団結、連帯、責任の分担に努め、北大西洋条約の価値観である自由や民主主義、個人の自由、法の支配を完全に順守する」と誓った。