米国と二重国籍のイスラエル兵、ハマス攻撃で死亡と判明
(CNN) イスラエル軍は12日、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃で人質になったとみられていた兵士のイタイ・チェンさんが、この日に殺害されていたと発表した。
チェンさんは米国との二重国籍を持つ男性。イスラエル軍によると、ハマスはチェンさんを殺害した後、遺体をガザ地区へ運び去っていたことが分かった。
ハマスに拉致された人質の家族会によると、チェンさんはこの日、ガザ地区との境界に配置されていた。
父親が昨年11月、CNNに語ったところによれば、3人きょうだいの真ん中でボーイスカウト出身、バスケットボールが得意だった。
1月にはユダヤ暦で20歳の誕生日を迎え、家族が米ニューヨーク市内のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)で祝ったという。
ガザ地区で拘束されている人質のうち6人が米国籍とされ、チェンさんはその1人とみられていた。米国との二重国籍者ではチェンさんのほか、夫婦1組を含む少なくとも3人の遺体がガザ地区に残されている。
米政権の情報筋によると、12日にイスラエル当局からチェンさんは死亡したとの通知があった。
CNNの記録では、奇襲攻撃で連れ去られた人質130人のうち、32人がすでに死亡したとみられる。イスラエルは人質の解放と同時に遺体の返還を求めている。