イスラエル各地で反政府デモ、首相退陣と選挙求める
(CNN) イスラエルの中部テルアビブなどで6日、ネタニヤフ首相の退陣と総選挙の早期実施を求める抗議デモが展開された。
デモは北部のカイサリア、ハイファでも実施された。
パレスチナ自治区ガザ地区に拘束されている人質が連れ去られてから6カ月の節目が迫るなか、参加者らは人質のイスラエル人全員の解放も要求。イスラエル国旗や人質の顔写真を掲げ、政府に無事帰還の実現を呼び掛けた。
テルアビブのデモ隊は「我々は恐れない。あなたが破壊した国家を我々が直す。人質を棺(ひつぎ)に入った状態でなく、生きた状態で帰してほしい」と唱えた。
現地のCNN取材班が伝えた参加者の横断幕には「国を破壊し、国民を引き裂いた政府」と書かれていた。「政教分離」を求め、「ネタニヤフ首相はイスラエルにとって危険」と主張する横断幕もあった。
ハイファのデモでは、参加者が政権を「出来損ない」と批判してネタニヤフ氏の「有罪」を繰り返し主張。「今すぐ選挙を」などと書いた横断幕を掲げて行進した。
イスラエル警察によると、テルアビブの反政府集会では参加者の1人が警官を殴ってけがをさせたとして逮捕された。
警察はまた、デモ行進中にかがり火をたかないよう呼び掛け、群衆の命を脅かす恐れがあると警告した。
同国では数週間前から、ガザ攻撃をめぐるネタニヤフ氏の対応を批判し、人質の帰還を求めるデモが繰り返されている。