ごみ埋め立て地の火災で有害な煙が拡散 インド首都

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埋め立て地で発生した火災から立ち上る煙/Money Sharma/AFP/Getty Images

埋め立て地で発生した火災から立ち上る煙/Money Sharma/AFP/Getty Images

ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーでごみの埋め立て地から火災が発生し、市内に有害な煙が立ち込めた。

火災は21日に市内最大のごみ埋め立て地で発生。23日までにほぼ鎮火したものの、近隣地区では刺激性のガスが漂い続け、住民らがのどや目の痛みを訴えた。

出火原因は不明。埋め立て地の火災は、ごみが分解する過程で生じる可燃性のガスが原因となることが多い。ニューデリーでは毎年、夏の猛暑にともなって続発する。

埋め立て地から発生する可燃性ガスのひとつ、メタンは二酸化炭素に次いで多い温室効果ガスでもあり、熱を閉じ込める効果は二酸化炭素より大きい。インドは埋め立て地メタンの放出量が世界で最も多い国とされる。

埋め立て地での火災発生後、煙が立ち上る様子/Noemi Cassanelli/CNN
埋め立て地での火災発生後、煙が立ち上る様子/Noemi Cassanelli/CNN

火災現場の埋め立て地には、インドの世界遺産タージマハルとほぼ同じ高さ65メートルのごみの山がそびえ立っている。周辺の住民はメタンが引き起こす肺疾患やぜんそくなどに加え、土壌にしみこんだ有害物質による水質汚染の被害を受ける恐れもある。

市当局は3カ月ごとにドローン(無人機)でごみの山の大きさを監視し、メタンの回収方法を検討している。だがこの埋め立て地は2002年に容量を超え、その後も毎日2300トンあまりのごみが運び込まれていて、対策が追いつかないのが現状だ。

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