ラファから36万人が避難 国連推計
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファから避難した人の数は過去1週間で推計約36万人に上ることがわかった。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が13日、明らかにした。
イスラエル軍は大規模な地上作戦を前に退避を呼び掛けており、多くの人々がラファを離れている。
UNRWAはX(旧ツイッター)への投稿で、ガザ北部での爆撃や避難命令によって、さらに多くの人々が避難を余儀なくされているものの行くところはないと指摘。停戦しなければ安全な場所はないと訴えた。
UNRWAのラザリーニ事務局長によれば、ガザに住む大部分の人はイスラエル軍の爆撃を避けるために、すでに平均して月に1度は場所を移動している。
ラザリーニ氏は「安全圏」という主張は誤りであり誤解を与えると指摘。ガザに安全な場所はないと強調した。
米政府高官も、民間人の犠牲が拡大する恐れがあるとして、イスラエル軍によるラファ侵攻に対して繰り返し厳しい警告を発している。
国連や人道支援団体の推計によれば、イスラエルがラファ東部での軍事作戦を開始する前には、120万人から140万人がラファに住んでいた。