浮桟橋経由のガザ支援物資は計569トン 米国防総省
(CNN) 米国防総省のライダー報道官は21日、米軍がパレスチナ自治区ガザ地区の沿岸に設置した浮桟橋を通じて、同日までに計569トン超の人道支援物資が運ばれたと明らかにした。
搬入された支援物資は米国や英国、アラブ首長国連邦(UAE)、欧州連合(EU)などが提供したもので、続く支援物資も海上輸送中だという。
ライダー氏はその後、支援物資は沿岸に到着したのみで、人道支援団体などによりそこから運ばれることになっていると補足した。
同氏はまた、浮桟橋を通じて搬入される支援物資を安全に運ぶための「代替ルート」について米国とイスラエル、国連が協議していることも明らかにした。
浮桟橋を経由して搬送される支援物資=19日/U.S. Army Central/Handou/Reuters
数日前には、浮桟橋を通じて上陸した支援物資を乗せたトラックの通行が人々によって遮られる事態が発生した。一部の人はCNNに、物資が実際に市民の手に渡るのか懐疑的な見方を示した。
ライダー氏は「人道支援物資の搬入を進めるにあたり、人道支援団体の安全は引き続き重要で、今後も国際社会と緊密に連携を取る」「最終目標は支援を最も必要とする人々に物資を届けることだ」と述べた。