エジプト、イスラエルとの緊張激化を懸念 ガザ境界の銃撃戦で治安要員が死亡
(CNN) エジプト軍とイスラエル軍によると、パレスチナ自治区ガザ地区との境界で27日に銃撃戦が起きた。エジプト側は、この銃撃戦で治安要員1人が死亡したとして、イスラエルとの緊張激化に懸念を示している。
エジプト軍は死亡した人物について「治安責任者の1人」と述べたが、軍のメンバーかどうかは言明せず、身元も公表していない。軍報道官は、軍が調査を進めていると述べた。
イスラエル軍も銃撃戦があったことを認める声明を出し、エジプト側と話し合いを続けていると説明した。
エジプトの政府系放送局アルカヘラ・ニュースによると、イスラエル軍とパレスチナ抵抗勢力の間で銃撃戦が発生。エジプトの治安要員は銃弾が飛び交うなか、防護措置として銃弾の発射元に対応したという。
イスラエル軍が今月、ガザ南端とエジプトとの境界に沿った全長14キロ、幅100メートルの「フィラデルフィア回廊」に入り、ラファ検問所を掌握してから、エジプトとの間で緊張が高まっている。
アルカヘラ・ニュースは治安当局筋の話として、回廊に対するイスラエル軍の攻撃が戦場と心理面で「制御不能な状況」をつくり出し、エスカレーションを招く恐れがあると伝えた。同情報筋は、境界に展開するエジプト治安要員の安全は譲れないと強調した。