インド総選挙 モディ氏が勝利宣言、与党連合で過半数
(CNN) 6週間にわたって投票が行われ、4日に開票作業が始まったインドの総選挙(下院、543議席)で、モディ首相が与党連合の勝利を宣言した。ただし、票の集計はまだ続いている。
同国の選挙管理委員会によると、現地時間4日午後9時半時点で、モディ氏が率いる与党インド人民党(BJP)は少なくとも190議席を確保した。この数は同党が目標としていた圧倒的多数の400議席を大幅に下回る。
一方、野党の国民会議派はBJPに次いで多い73議席を確保し、善戦している。
2014年から首相を務めるモディ氏は同日夜、首都ニューデリーのBJP本部で「与党連合は3度目となる政権樹立を行う」などと述べ、勝利を宣言した。
BJPは単独では過半数に届かない見込みだが、選管のウェブサイトによると、与党連合は過半数の272議席を確保する見通し。
BJPは南部ケララ州でこれまでで初となる1議席を勝ち取った一方で、北部ウッタルプラデシュ州ファイザーバードでは1議席を野党に譲った。同州では1月に、物議を醸したヒンドゥー教のラーマ神をまつる寺院の落成式が行われ、モディ氏も参加していた。
同寺院はヒンドゥー教至上主義を掲げるBJPにとっては選挙を戦う上で大きな好材料だっただけに、議席を維持できなかったことは衝撃的な敗北となった。