独南部で豪雨による大規模洪水、5人死亡
軍要員800人が被災地に派遣され、救助活動に参加している。気象当局によれば、豪雨はすでに一段落したとみられる。
特に、ドナウ川の水位上昇による被害が懸念される。川沿いのバイエルン州レーゲンスブルクでは3日夜に住民らが避難した。同州パッサウでは4日午前、川の水位が平年の2倍近い9.6メートルに達した。
パッサウではドナウなど三つの川が合流する。当局は市内の道路で車両の通行を禁止し、地下駐車場の車を退避させた。
ショルツ首相は3日に被災地を訪れ、気候変動で洪水などの自然災害が増えていると指摘した。
環境政党「緑の党」を率いるハベック副首相兼経済相も2日、テレビ局とのインタビューで同様の見方を示した。
西欧では2021年7月に大規模な洪水が起き、ドイツを中心に少なくとも220人の死者が出た。
最近の豪雨ではイタリア北東部で2人が川に流されて死亡し、スロベニアやクロアチアでも洪水や土砂崩れの被害が出ている。