ガザ南部ラファ、11.7平方キロが重機や戦闘で破壊
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部のラファはイスラエル軍が同地で軍事作戦を開始して以降、2900エーカー(約11.7平方キロ)超がブルドーザーによる破壊や戦闘による多大な被害に見舞われていることがわかった。CNNが衛星画像を分析した。
米衛星企業プラネット・ラボの最近の衛星画像と記録されていた衛星画像とを比較し、ラファでの軍事作戦が始まった5月6日以降にブルドーザーで破壊されたり建物が激しく損壊したりした地域を特定した。
ブルドーザーによる破壊は、軍事作戦開始直後からラファのエジプトとの境界付近で始まった。現在は、「フィラデルフィア回廊」として知られるエジプトとガザとの間の緩衝地帯全域のほか、ラファの東部と中部の奥にまで広がっている。
緩衝地帯はイスラエル軍のブルドーザーを使った作戦の明確な焦点となっており、現在は境界から約150メートル以内にあるほぼ全ての建物がブルドーザーによって破壊されている。
衛星画像からは、イスラエル軍がブルドーザーによる作業を通じて、境界に常駐するための整地を行っているのかどうかは見通せない。
イスラエル軍は繰り返し、ガザからエジプトへの密輸トンネルが境界沿いにある証拠を発見したと主張している。
イスラエル軍は分析に関する質問に対し、影響を受けた総面積については確認しなかった。イスラエル軍は、こうした行動について、「軍事的必要性」に基づくものであり、イスラエル南部の安全を高める防衛計画の実施に必要なものだと説明した。