少女を誘拐し性的暴行、米空軍嘉手納基地の要員を起訴

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沖縄の嘉手納基地を離陸する米軍機=2023年8月24日、沖縄県嘉手納市
/Issei Kato/Reuters/File

沖縄の嘉手納基地を離陸する米軍機=2023年8月24日、沖縄県嘉手納市 /Issei Kato/Reuters/File

東京(CNN) 沖縄に駐留する米空軍要員が昨年12月下旬に未成年の少女を誘拐し、性的暴行を加えたとして起訴された。沖縄県警が26日にCNNに確認した。

ブレノン・ワシントン被告(25)は3月27日、「不同意性交」と「猥褻(わいせつ)目的の誘拐」で起訴された。那覇の裁判所の報道担当者がCNNに明らかにした。米軍は同日、被告の身柄を日本の当局に引き渡したという。

政府の報道官によればワシントン被告は保釈され、移送先の米空軍嘉手納基地で拘束された。被告の裁判は7月12日に始まる。那覇地裁の報道担当者が明らかにした。

同担当者はCNNに対し、被告の法的代理人についていかなる詳細も把握していないと述べた。

今回の起訴は、日米両政府が軍事同盟の深化を進める時期に重なった。両国と中国並びに北朝鮮との間では地政学的な緊張が高まっている。

外国の米軍基地として最大級の規模を有する沖縄米軍基地では、過去にも米軍要員が絡む性的暴行事件が複数発生していた。地元住民は長年にわたり米兵や兵器が島内に存在することに反対しており、今回の起訴を受けて米軍側との緊張関係が悪化する可能性もある。

第18航空団の広報部長を務めるアルビン・ネルソン米空軍中尉は26日、CNNの取材に答え「嘉手納基地の空軍兵士による日本人の市民を巻き込んだ性的暴行疑惑について認識している」と認めた。

沖縄県の玉城デニー知事は25日、記者団の取材に答え、今回の事件に対する強い遺憾の意を表明。米軍その他の関係組織に強く抗議する必要があるとし、県庁として厳しい姿勢で状況に対処すると強調した。

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