イスラエル軍が国連運営の学校を攻撃、死者16人 ガザ中部
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の保健省は6日、中部ヌセイラトの難民キャンプで国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の運営する学校がイスラエル軍の攻撃を受け、少なくとも16人が死亡、50人が負傷したと発表した。
CNNは死傷者の人数を独自に確認できていない。学校に身を寄せている避難民の1人はCNNに、負傷者の中に子どもが含まれていたと語った。CNNの映像にも、攻撃の後で数人の子どもが近くの病院に運び込まれる場面が映っている。
イスラエル軍は6日の声明で、学校近辺の建物で武装勢力が活動していたと主張。「この場所は隠れ家として、またガザで活動するイスラエル軍の部隊に対する攻撃の司令、実行拠点として使われていた」と述べた。この主張の真偽も確認されていない。
UNRWAの報道担当者はCNNに、ガザではイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まった昨年10月7日以降、UNRWAの施設のうち半数が攻撃を受け、施設にいた女性や子どもを含む避難民少なくとも500人が死亡したと指摘した。
対峙するデモ隊と騎馬警官/Amir Levy/Getty Images
一方、イスラエルの商都テルアビブでは6日、ガザで拘束されている人質の解放と総選挙の早期実施を求めるデモが実施された。警察は、治安を乱し、路上でのたき火など危険な行動を取った疑いで、デモ参加者2人を逮捕したと発表した。
デモ隊はイスラエル国旗や、ネタニヤフ首相を批判するプラカードを掲げていた。警察は車道をふさぐグループを解散させようと放水銃を使用した。
人質解放を求める集会には、先月戦時内閣を離脱したガンツ前国防相の姿もあった。