ネタニヤフ氏、ハマスとの詰めの交渉入りを指示
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は4日、イスラム組織ハマスとの停戦と人質解放をめぐり、担当者に詰めの交渉に入ることを許可した。交渉状況に詳しいイスラエルの当局者や情報筋が明らかにした。
イスラエルとハマスの交渉が新たな段階に入りつつあることを示しており、順調にいけば数週間以内に最終合意に達する可能性がある。イスラエルとハマスは4日声明を出し、このところの協議の進展について慎重な姿勢をみせた。
協議は仲介国を交えて数カ月続けられてきた。枠組みの合意を目指して、人質と引き換えに釈放されるパレスチナ人の囚人の選別など、重要な項目を意図的にひとまず協議事項から外して進められた。
枠組み合意後の第1段階で行われる交渉の範囲と順序などに関する米国の新たな文言での提案を受け、協議は今週初めに進展した。ハマスは米国提案の文言に大筋で合意し、これを受けてネタニヤフ氏は詳細を詰める交渉入りにゴーサインを出した。
情報筋によると、イスラエル側の交渉を主導してきた情報機関モサドのバルネア長官が詰めの交渉のための代表団を率いることになるという。
情報筋はまた、釈放されるパレスチナ人の囚人の選別や、交換される囚人と人質の割合など、交渉には2、3週間かかるとの見通しを示した。
ハマス政治局のバセム・ナイム氏はCNNに「停戦のための実際の合意は何もない」と述べ、詰めの交渉を進めるためにイスラエル側からの前向きな返事を待っている状況だと明らかにした。
ネタニヤフ氏は4日、バイデン米大統領と協議の進展状況について会談した。