イスラエルとハマス、停戦と人質解放の枠組み合意間近か イスラエル情報筋
エルサレム(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦と人質解放を巡る交渉で、両者は枠組み合意に達する間近とみられる。交渉状況に詳しいイスラエルの情報筋が明らかにした。
この情報筋によると、イスラエル当局はハマスからの最新の回答を受け、合意に向けた詰めの交渉に入ることが可能になるとみているという。
ただ、合意について最終決定は下されておらず、その保証もない。交渉の次の段階に入るにはまず、イスラエルのネタニヤフ首相がゴーサインを出す必要がある。また、解放されるパレスチナ人の人質の身元や解放の順番など、合意の詳細を詰める難しい交渉には数週間を要する可能性が高いという。
イスラエルの交渉担当者は今後数日の間にネタニヤフ氏を含むイスラエルの政治指導者と会い、こうした詰めの交渉に入るか決定を下す見通し。
ハマスは仲介国であるカタールとエジプトにイスラエルの提案に対する回答を伝えたことを確認し、完全停戦への要求を繰り返した。
ハマス政治局のバセム・ナイム氏は3日、CNNに対し、「完全停戦とイスラエル軍の撤退を確実に実現する要求をいくつか提出した」と明らかにした。
交渉を主導するイスラエルの情報機関モサドも同日、エジプトとカタールの仲介役がハマスの最新の回答をイスラエルに提出したことを明らかにした。
イスラエルの人質・行方不明者家族フォーラムは声明で、政府が人質解放合意にこぎ着けられなければ、数百万人のイスラエル人が街路に繰り出すだろうと警告していた。