タイの高級ホテルで死亡の6人、シアン化物で毒殺か 警察発表
シアン化物はティーポットの中に残っていた液体や、6個のコーヒーカップ全てから検出されたという。
タイ警察が公開した写真には、コーヒーテーブルの上に置かれたカップと金属製のポット、ダイニングテーブルの上に手つかずのまま残された食事が写っている。
食事とお茶を注文したのは容疑者とみられる人物で、「ストレスを感じているように見えた」と従業員は話しているという。
従業員が食事を部屋に届けた時、部屋にいたのは1人だけで、残る5人はその後合流していた。
警察は、借金絡みの争いにまつわる「個人的事情」だったとの見方を強め、組織犯罪とは無関係だったと見ている。
遺族の1人は警察の調べに対し、「死亡した中の1人は投資エージェントで、(死亡した)全員が投資していた。しかしこのビジネスが期待通りに進まなかったことから、タイでこの問題を話し合うことになった」と話しているという。
2人の遺体はベッドルームで、もう1人はダイニングテーブルで発見された。少なくとも1人はドアに近付こうとして倒れた様子だった。
一行は別々にタイに到着してこのホテルの違う部屋を予約していたが、15日に全員が同じ部屋へ移動して、現地時間の午後2時ごろ、ルームサービスを注文した。午後2時17分以降、この部屋に出入りした人物はいなかった。