ガザで続くイスラエル軍の退避命令 支援物資の配送妨げ、最も必要な人に届かず

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イスラエル軍からの退避命令を受け、ガザ市東部から移動するパレスチナの人々=7日、パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市/Dawoud Abu Alkas/Reuters

イスラエル軍からの退避命令を受け、ガザ市東部から移動するパレスチナの人々=7日、パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市/Dawoud Abu Alkas/Reuters

(CNN) 国連機関によると、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍が再び退避命令を繰り返していることを受け、住民が昨年10月以来最大規模の避難を強いられ、緊急支援物資の搬送がこれまで以上に困難になっている。

世界食糧計画(WFP)は18日、「多くの配布拠点が閉鎖を強いられた。少数のベーカリーのみが営業を続けている。緊急に食料の配送を増やし、温かい食事を提供できる能力を拡大する必要がある」とXに投稿した。

イスラエル軍は6月下旬から今月上旬にかけて何度も退避命令を繰り返し、ガザ地区で避難を強いられた住民は国連の推計で170万人から190万人に膨れ上がった。

WFPによると、今月に入ってガザ地区の60万人あまりに食料支援を提供し、50万人以上に食品や小麦粉などを提供した。しかしガザ中部と南部では、新たに避難してきた人たちに行き渡るよう、配給の分量をさらに減らす対応を強いられているという。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は17日、援助物資の移動がイスラエル軍に妨げられていると述べ、「そのせいで援助を必要とする数十万人に人道支援を届けられない。北部の西エレズから援助物資を回収することもできない」と伝えた。

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