ロシア下院、ウクライナの戦場でスマホ使用の兵士を罰する法案提出

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戦勝記念日の軍事パレードのリハーサルに参加するロシア兵=2023年5月7日、ロシア・モスクワ/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images

戦勝記念日の軍事パレードのリハーサルに参加するロシア兵=2023年5月7日、ロシア・モスクワ/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images

(CNN) ロシア下院は、ウクライナでの戦闘中にスマートフォンを使用しているのが見つかったロシア兵を処罰する法案を提出した。ロシア国営タス通信が報じた。背景には電子機器の利用によって部隊の位置が特定される可能性があるとの懸念がある。

同法案では、インターネットに接続され、ロシア軍の位置が特定されうるデータを含む携帯電話の所持は「重大な規律違反」とみなされ、最長10日間拘束される。複数回の違反は最長15日間の拘束につながる可能性がある。

動画や音声の記録、位置情報の送信が可能な「家庭用」電子機器の使用も禁止される。

ロシア軍とウクライナ軍はともに、戦争中に敵の携帯電話の写真やメッセージから座標を追跡し、攻撃を仕掛けたと報じられている。

ウクライナ保安庁(SBU)はロシアのハッカーが、ウクライナ軍が「戦闘任務の計画と遂行」に使用しているタブレットに侵入し、衛星システムに送信されるデータを盗もうとしていたと評価した。タブレットはウクライナの戦場での通信に不可欠だった。

一方、ロシア国防省は、占領した都市マキイウカで昨年初頭にウクライナの攻撃を受け、ロシア兵約100人が死亡したことをめぐり、攻撃の「主な原因」はロシア兵が広く携帯電話を使用していたことにあると述べた。一部の当局者はこの評価に疑問を呈している。

ロシア大統領府は兵士が携帯電話を持ち歩くことで生じるリスクを認めているが、ロシアの軍事ブロガーは法案を批判し、議会は現代の戦争の本質を理解していないと主張している。

別のブロガーは、すべての兵士は戦場でスマートフォンなどの電子機器を必要としており、現在の環境ではぜいたくなどではなく必需品だと述べた。

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