パイプライン爆破を実行か 独当局がウクライナ人を国際手配

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パイプライン「ノルドストリーム」の爆破犯をめぐる捜査が行われている/Forsvaret Ritzau Scanpix/Danish Defence Command/Reuters

パイプライン「ノルドストリーム」の爆破犯をめぐる捜査が行われている/Forsvaret Ritzau Scanpix/Danish Defence Command/Reuters

(CNN) ドイツ当局はこのほど、ロシアから欧州へ天然ガスを送るためのパイプライン「ノルドストリーム」の爆破を実行した疑いで、ウクライナ人の男性を国際手配した。

2022年9月に起きた爆発ではノルドストリームを構成する2本のパイプラインからガスが漏れた。同年11月に爆発物の痕跡が見つかり、爆破犯をめぐって大規模な捜査が展開されてきた。

ドイツの主要メディアは、ウクライナ人男性の手配書がポーランドへ送られたと伝えた。ポーランド検察の報道担当者はドイツから手配書を受け取ったことを確認したが、この人物はすでに出国していたと述べた。

独メディアが連邦検察の話として報じたところによると、ダイバーとされるこの人物は22年9月、ほかのウクライナ人容疑者2人とともに小型船からバルト海に潜り、パイプラインに爆発物を仕掛けたとみられる。

小型船は22年9月に独北部ロストックを出発し、デンマーク、スウェーデン、ポーランドに寄港した。男性5人と女性1人が乗っていたという。

米当局者が昨年、CNNに語ったところによると、米国は爆発の3カ月前、欧州の同盟国から、ウクライナ軍がノルドストリームへの攻撃を計画しているとの情報を得ていたという。

米紙ニューヨーク・タイムズは昨年、ウクライナ系の組織が爆破に関与した可能性を指摘する一方、同国政府の指示ではなかったとの見方を伝えた。

欧州ではもともとノルドストリームに対し、ロシアへのエネルギー依存を懸念する反対意見があった。ドイツはこれを押し切って2本目のパイプライン設置計画を進めたが、ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、稼働直前に計画を停止していた。

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