イスラエル軍、ヨルダン川西岸で大規模作戦 死者9人
(CNN) イスラエル軍が28日未明、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区北部の複数の地区に大規模な作戦仕掛け、パレスチナ保健当局によると少なくとも9人が死亡した。
イスラエル軍は28日、西岸地区ジェニンとトゥルカルムで、イスラエル総保安庁(ISA)とともに大規模な対テロ作戦を開始したことを確認した。
カッツ外相はX(旧ツイッター)への投稿で、両都市の難民キャンプに設置されたイスラム・イラン系のテロ施設に対する攻撃だと述べた。
CNNが入手したビデオには、ブルドーザーがトゥルカルムの市街地で道路を破壊したり、ジェニン市内を列になって走行したりする場面が映っている。
イスラエル軍はさらに、トゥルカレム近郊のヌールシャムス難民キャンプで武装勢力の指令室を攻撃したとされるビデオを公開した。
カッツ氏は、イランが西岸地区でテロ組織に資金や武器を供給し、ヨルダン経由で先進兵器を送り込んでいると主張。「この脅威には、パレスチナ自治区ガザ地区にあるテロ施設への攻撃と同様、パレスチナ住民の一時的退避なども含めた対応が必要だ」と述べた。
パレスチナ赤新月社(PRCS)によると、ジェニンと同市南郊のチュバスで死者が報告されている。
PRCSによれば、ジェニンでの死者のうち、少なくとも2人はイスラエル軍の銃撃、3人は同市郊外での車に対するドローン(無人機)攻撃で死亡した。この攻撃でさらに1人が重体に陥ったという。
パレスチナの武装組織「イスラム聖戦」はイスラエル軍の「広範な侵略」を非難し、「あからさまな、宣戦布告なしの戦争」だと述べた。
同組織の軍事部門「アルクッズ旅団」は、ジェニン付近でイスラエルのドローン1機を撃墜したと発表した。