NATOは「ロシアと戦争に」、ウクライナによる西側供与の長距離ミサイル使用許可すれば プーチン氏が警告

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演説を行うロシアのプーチン大統領=12日、ロシア・サンクトペテルブルク/Contributor/Getty Images

演説を行うロシアのプーチン大統領=12日、ロシア・サンクトペテルブルク/Contributor/Getty Images

(CNN) ロシアのプーチン大統領は12日、記者団の取材に答え、ウクライナに対してロシア領土を攻撃するための長距離兵器使用を許可するなら、ロシア政府としては北大西洋条約機構(NATO)が戦争に直接加わったと見なすことになると警告した。

「このような事態はNATO諸国(米国と欧州各国)がロシアと戦争中であることを意味するだろう。仮に実現するなら、紛争の本質が変化したのを認識しつつ、我々は適正な判断を下して自分たちにもたらされる脅威に対抗することになる」と、プーチン氏は述べた。

同氏によれば、現時点でウクライナが西側から供与された最先端の高精度長距離システムを使用するには、標的設定での西側の支援が不可欠だという。

米国は既にウクライナへの情報提供を行っており、標的設定を支援したこともあるが、現在考慮されている長距離システムはその対象となっていない。

米国のブリンケン国務長官は12日、ウクライナへの軍事支援継続の一環として米国はウクライナ軍への情報提供を行っていると改めて説明した。ただ米国が情報共有を拡大する意向なのかどうかについては明言しなかった。

米国は昨年10月、最大射程約300キロの長距離ミサイル「ATACMS(アタクムス)」をウクライナに初めて供与した。ウクライナ政府はかねて支援国に対し、こうした兵器システムをロシア領の一段と深い地点を対象に使用することを認めるよう求めている。

これまでのところウクライナ軍は、ATACMSを使ってロシアが占領するクリミア半島に設置された防空システム、弾薬保管施設、飛行場などを標的とする攻撃を行った。

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