洪水で全市民が避難、山火事で幹線道路寸断 欧州を襲う異常気象
迫る山火事、全土の道路が寸断
ポーランド内務省は17日、全土で多発する山火事のために高速道路や一般道が通行止めになり、国内の交通に支障が出ていることを明らかにした。
山火事が迫った高速道路は、首都リスボンと第2の都市ポルトを結ぶ路線を含め、6本が閉鎖を強いられた。計19本の幹線道路が火災のために通行止めとなっている。
山火事の状況を見る人々=16日、ポルトガル /Pedro Nunes/Reuters
防災当局によると、17日の時点で約20件の大規模火災が各地で続いており、消防士5000人あまりが消火活動に出動している。
CNN提携局CNNポルトガルの17日の報道によると、市民が自宅から避難したり、学校が閉鎖されたりした地域もある。
欧州気象衛星開発機構は17日、山火事の巨大な煙が宇宙からも観測されたと発表した。
ポルトガル防災当局によると、通常であれば夜間は気温が下がって湿度が高くなるはずが、現在は夜に入っても乾燥が続いて火災の延焼を食い止められない状況にあるという。