レバノンで爆発したトランシーバー、製造元とされる日本企業は偽造品か判断つかず

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レバノンで爆発したトランシーバーの製造元とされるアイコムの大阪営業所/Atish Patel/AFP/Getty Images

レバノンで爆発したトランシーバーの製造元とされるアイコムの大阪営業所/Atish Patel/AFP/Getty Images

(CNN) 中東レバノンで少なくとも20人が死亡、450人が負傷した18日の爆発事件をめぐり、日本企業のアイコムは19日、爆発に関係していたトランシーバーのモデル「IC―V82」は10年前に製造中止になっており、偽造品か自社から出荷されたものかは判断できないと述べた。

同社によると、IC―V82は2004年から14年10月まで中東を含む地域に製造・輸出されていた携帯無線機で、製造中止となった約10年前以降、同社から出荷されていない。

同機器の電池製造も中止しており、偽造品を見分けるためのホログラムシールが貼られていないため、自社から出荷されたものかどうか確認できないという。

レバノン通信省は、爆発したトランシーバーは日本企業が製造した、製造中止モデルのIC―V82だったとしている。

同省によると、IC―V82は公認の代理店から供給されたものではなく、認可も得ておらず、治安機関による検査も受けていなかった。

アイコムは、同社の無線機はすべて和歌山県で製造されており、同社が指定した部品以外が製品に使用されないよう厳格な管理体制を敷いていると述べた。

同社の無線機はすべて同じ工場で製造されており、海外では製造していないという。

同社によると、海外市場向けの製品は正規代理店を通じてのみ販売しており、政府の安全保障貿易規制に基づいて「厳格な輸出管理」を実施している。

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