習氏、台湾統一への決意強調 国慶節に向けた演説で
香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は9月30日、国慶節(建国記念日)を翌日に控えた建国75年の祝賀行事で演説し、台湾統一への決意を強調した。
国営新華社通信によると、習氏は演説で「祖国の完全統一」を不可逆的な流れと位置付け、正しい大義、人民共通の願いでもあると主張。歴史の進行を止めることはだれにもできないと述べた。
祝賀行事は北京の人民大会堂で開催され、当局者や中国共産党の元幹部、外国要人ら3000人あまりが参加した。
習氏はさらに「台湾は中国の神聖な領土。血は水よりも濃い」と訴え、中台間の経済、文化交流を深めて双方の「同胞」による精神的調和を促すよう呼び掛けた。台湾独立への「分裂活動」には断固として反対するとも強調した。
台湾で今年、親米派の頼清徳(ライチントー)氏が総統に就任してから、中台間の緊張は一層高まっている。
台湾国防部は29日、中国内陸部から発射された複数のミサイルを検知し、空軍が警戒を強化していると発表した。
バイデン米大統領は29日、台湾向けに過去最大規模となる5億6700万ドル(約817億円)の追加軍事支援を承認した。