滑走路上の旅客機で火災、乗客乗員184人が避難 イタリア
ローマ(CNN) イタリア南部のブリンディジ空港で3日、離陸しようとしていたライアンエアのボーイング製旅客機で火災が発生し、乗客180人あまりが避難した。
2日前にはミラノ・ベルガモ空港でも、やはり同航空のボーイング機で着陸時にタイヤが破裂する事故が起きたばかりだった。
ブリンディジ空港の広報は、火災の影響で数時間にわたって運航がストップしたことを確認した。
ライアンエアはアイルランドの格安航空会社で、運航本数は欧州で最も多い。同社によると、乗客乗員184人は全員が滑走路上に脱出して無事だった。
火災が発生したのはブリンディジ発トリノ行きのイタリア国内便。現地時間の3日午前、機外の煙を客室乗務員が発見した。乗客は無事に脱出し、バスでターミナルに戻った。
乗客はその後、代替機で目的地へ向かった。空港は約3時間後に再開した。
一方、1日にタイヤの破裂が起きたのは、バルセロナからミラノ・ベルガモ空港に到着したライアンエアの別の機体だった。同空港は一時的に閉鎖されたが、乗客は通常通りに同機を降り、機体は点検と整備が行われている。
ライアンエアの旅客機は今年に入ってトラブルが相次いでおり、イタリアの議員からは、同社の安全対策をめぐってイタリア民間航空局(ENAC)の公聴会を求める声が出ている。