ヒズボラの攻撃で2人死亡、民間人の犠牲者は初 イスラエル北部
(CNN) イスラエル当局は9日、同国北部にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによるロケット弾攻撃があり、民間人2人が死亡したと発表した。イスラエル軍が今月初めにレバノンに地上侵攻してから、イスラエル側での民間人の犠牲者は初めて。
イスラエル警察は、北部キリヤット・シュモナで犬の散歩をしていた男女2人の20メートル先にロケット弾が着弾し、2人が犬と共に犠牲になったと明らかにした。別のロケット弾で損傷した救急車もあるという。
キリヤット・シュモナ周辺の建物や空き地では複数の火災が発生した。
イスラエル軍によると、ヒズボラは9日午後にガリラヤ地方とゴラン高原南部に向けて90発のロケット弾を発射した。一部は迎撃されたが、その他の「飛翔(ひしょう)体が落下するのが確認された」という。
また、北部サフェドにも攻撃があった。サフェド市が公開した映像には攻撃で損壊した建物が映っている。けが人は報告されていない。
これより前に救急当局は北部最大の都市ハイファへのロケット弾攻撃で少なくとも6人が負傷したと明らかにしていた。
イスラエルがレバノン南部で「限定的な作戦」を展開する中、ヒズボラはロケット弾で攻撃を続けている。
イスラエル軍は9日、複数の映像を公開し、そのうちの一つにはがれきから現れた武装した戦闘員らを攻撃する様子が映っている。レバノン南部の建物への攻撃をとらえた映像もある。