イスラエル兵4人死亡、61人負傷 ヒズボラが基地を無人機攻撃
(CNN) イスラエル中北部にある軍の基地が13日夜、イスラム教シーア派組織ヒズボラのドローン(無人機)で攻撃され、イスラエル兵4人が死亡、60人以上が負傷した。救急隊やイスラエル軍が明らかにした。
イスラエル軍によると、テルアビブ北部のビンヤミナ近郊にある基地がヒズボラの無人機に攻撃された。同地はレバノンとの国境から約64キロに位置する。
この攻撃で兵士4人が死亡、7人が重傷を負った。イスラエルの救急隊は、計61人がこの攻撃で負傷したとしている。
ヒズボラは同日、イスラエルの歩兵訓練施設をドローンで攻撃したことを確認した。イスラエルによる10日のレバノン攻撃に対する報復だとしている。レバノン保健省によると、10日の攻撃では22人が死亡、117人が負傷した。
ヒズボラは、レバノン南部に配備されたイスラエル軍のゴラニ旅団を狙ったとしている。この直前にヒズボラは、イスラエルに殺害された最高指導者ハッサン・ナスララ師が「自分たちの国民、家族、国家、価値観、尊厳を守れ」と呼びかける音声を公開していた。
イスラエルが誇る防空システムについては、この日のビンヤミナ攻撃で警報が作動したという報告はなかった。イスラエル軍の報道官は、ドローンが防空システムをかいくぐってイスラエルの領土に侵入できた経緯を調査すると説明した。
イスラエル軍は2週間前にレバノン南部で地上作戦を開始。イスラエルがヒズボラに対する本格攻撃を開始した9月16日以来、レバノンでの死者は1500人以上、負傷者は8000人を超えている。