ミサイル直撃、高層ビルが崩壊 レバノン首都
(CNN) 中東レバノンの首都ベイルート南郊で22日、空爆があり、二つの高層ビルが崩壊した。CNNが現場を捉えた映像を分析した。
映像にはレバノン南郊のゴーベイリー地区にある建物の上空を飛行する航空機が映っている。1発のミサイルが建物の一つに命中し、数秒後、二つの建物が崩壊した。
建物に接近するミサイル/Bilal Hussein/AP
レバノン国営通信NNAによれば、ゴーベイリー地区では22日、少なくとも3回の空爆があった。最初に空爆の報告があったのは現地時間午後2時45分ごろだった。
その約30分前にイスラエル軍はSNSで建物に対して避難指示を出していた。X(旧ツイッター)に午後2時10分に投稿された地図では、二つの建物が赤色で強調されていた。
ミサイルが建物に衝突した瞬間/Bilal Hussein/AP
イスラエル軍は投稿で、特に地図で印がつけられた二つの建物の住民を含むベイルート南郊の住民全員に対し、そうした人々はイスラム教シーア派組織ヒズボラに属する建物や利権の近くにいるが、イスラエル軍が近いうちに対抗措置を取ると警告していた。
空爆により建物から煙が立ち上った/Bilal Hussein/AP
NNAによれば、ヒズボラの報道部門の幹部が当時、ゴーベイリー地区で記者会見を開いていた。
爆発物の専門家はCNNの取材に対し、今回の空爆に使われたのは、スパイス2000爆弾誘導キットのようだと語った。