台風21号が台湾直撃 南東部沿岸に激しい風雨
中央通信社やSNSの画像には、南東部の台東県で海岸に打ち寄せる大波や、隣接する花蓮県で起きた洪水の様子が写っている。各地で道路標識や信号機が倒れる被害も出ている模様だ。
台風21号は発達しながらフィリピン沖を通過し、台湾に接近した。上陸前にわずかに勢力を弱めたものの雨は激しく、鉄砲水や高潮が発生したり、土砂崩れの危険性が高まったりしている。
台湾の気象当局は31日、東部沿岸の宜蘭、花蓮、台東の各県と台中市に最大限の大雨警報を出した。東部の一部では今後さらに500ミリの雨が降る恐れがある。
台湾では今月初め、南部に激しい雨をもたらした台風18号で4人が死亡した。
台風21号は今後、台湾海峡に抜けた後、東シナ海へ進んで日本に接近すると予想されている。