キューバでM6.8の地震、建物などに大きな被害 相次ぐハリケーンに追い打ち
(CNN) 中米キューバの東部沖で10日、マグニチュード(M)6.8の地震があり、住宅などに被害が出ている。キューバは相次ぐハリケーンで大規模な停電に見舞われたばかりだった。
米地質調査所(USGS)によると、現地時間の正午ごろ、東部グランマ州バルトロメマソから約39キロ南の海上を震源とするM6.8の地震が発生。その1時間ほど前に、同じ地域でM5.9の地震が起きていた。
ディアスカネル大統領は「地滑りがあり、住宅や電線に被害が出ている」と述べ、当局が状況を調べていると言い添えた。
キューバ国営メディアが公開した写真には、壁に亀裂が入った建物や、地面に積み重なったがれきの山が写っている。
国家地震当局によれば、グランマ州ピロンでは特に大きな被害が出ている。
キューバ東部の住民はロイター通信の取材に対し、過去にも地震は経験しているが、これほど強い揺れは初めてだったと語った。
揺れは東部のサンティアゴデクーバ、オルギン、グアンタナモでも感じた。同地は先月、ハリケーン「オスカー」に直撃されたばかり。今月6日には別のハリケーン「ラファエル」がキューバ西部を襲い、全土で停電が発生していた。
米津波警報センターは、10日の地震による大きな津波の恐れはないとしながらも、震源付近の沿岸部では小さな津波の可能性があるとして注意を呼びかけている。
首都ハバナでは揺れは感じられなかった様子だが、米南部フロリダ州マイアミでは高層ビルの天井の照明が揺れる映像がSNSに投稿された。