アルゼンチン代表団、COP29を離脱 本国から指示
(CNN) アゼルバイジャンの首都バクーで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)をめぐり、アルゼンチンの代表団が交渉から離脱して帰国するよう指示を受けたことがわかった。アルゼンチン外務省の情報筋が明らかにした。
COP29は11日に開幕。アルゼンチン代表団は最初の2日間は参加していた。しかし、13日になって外務省から帰国するよう指示が出たという。情報筋がCNNエスパニョールに明らかにした。
情報筋によれば、13日にバクーへ向けて出発する予定だったグループに対しても渡航しないよう指示が出た。
こうした動きは、先週の米大統領選でトランプ前大統領が当選を決めて以降出てきている懸念をさらに強めている。トランプ氏は、地球温暖化対策の国際的なルール「パリ協定」から離脱することを約束している。
バイデン米政権が動きを止めつつあるなか、高官のひとりは、各州に対する気候や環境に関連した基金の送金を急ぐとともに、地球の保護に向けた最後の規制強化を急いでいると明らかにした。
アルゼンチンのミレイ大統領は選挙戦で、気候変動を人間の行動と結びつける政策は誤りであり、気候に関連した科学者を「怠け者の社会主義者」だと非難していた。
ミレイ氏は週内にも米フロリダ州で開催される保守派のイベント「保守政治活動会議(CPAC)」に出席する見通し。情報筋によれば、ミレイ氏はトランプ氏との会談を計画している。