アフガンの17歳に「国際子ども平和賞」 少女の権利を主張

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「国際子ども平和賞」を受賞したアフガニスタンのニラ・イブラヒミさん(17)/KidsRights Foundation

「国際子ども平和賞」を受賞したアフガニスタンのニラ・イブラヒミさん(17)/KidsRights Foundation

(CNN) 子どもの権利擁護に貢献した若者に贈られる「国際子ども平和賞」を、今年はアフガニスタンのニラ・イブラヒミさん(17)が受賞した。

今年の受賞者は19日に発表された。イブラヒミさんは、イスラム主義勢力タリバンが支配するアフガンで女性の権利が抑圧されるなか、「少女たちの権利のために戦う勇敢な活動」が評価された。

同賞はこれまでにパキスタン出身のノーベル平和賞受賞者、マララ・ユスフザイさんやスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんも受賞している。

アフガンで米軍の撤退後、タリバンが20年ぶりに権力を掌握したのは2021年。イブラヒミさんが15歳の時だった。

イブラヒミさんはこれよりさらに前、女子生徒が公の場で歌うことを禁じた教育当局に抗議して、自分の歌声を収録。その映像を兄弟がSNSに投稿した。「IAmMySong」と題したイブラヒミさんの運動は当時大きな反響を呼び、禁止令は数週間後に撤回された。

工場でアーモンドの準備をするアフガニスタンの女性たち=9月、アフガニスタン・サマンガン州/Atif Aryan/AFP/Getty Images
工場でアーモンドの準備をするアフガニスタンの女性たち=9月、アフガニスタン・サマンガン州/Atif Aryan/AFP/Getty Images

イブラヒミさんはビデオ声明の中で「私がこうしたい、このように生きたいと思ったら、声を上げればいい、そうしたら受け入れてもらえる。あの時初めてそう感じました」と振り返っている。

タリバンの復権後、イブラヒミさんは支援団体の助けを借りて家族とともにアフガンから脱出し、パキスタンからさらにカナダに渡った。その後も同国から活動を続け、アフガンで今も暮らす少女たちの声に耳を傾けようと、発言を促す団体を立ち上げた。

タリバン支配下のアフガンでは12歳以上の女子の通学が禁止されている。女性は働くことや、男性親族が同伴しない外出、公の場での発言なども認められず、全身を覆うベールの着用を義務付けられている。

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