ロシアのプーチン大統領、予算案に署名 歳出の3分の1が軍事費

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プーチン大統領、トランプ次期政権をどう見ているか

(CNN) ロシアのプーチン大統領は、2025年の予算案に署名した。ウクライナとの戦争が3年近くにわたって継続し、両国の資源が枯渇するなか、軍事費が歳出の3分の1を占めるという記録的な国防予算を承認した。

1日に発表された今回成立した予算によれば、国防費に13兆5000億ルーブル(約19兆円)が割り当てられた。これは歳出の32.5%に相当する。

過去最高だった24年より国防費が約3兆ルーブル増加したことになる。

ロシアによるウクライナでの戦闘は、第2次世界大戦後の欧州で最大規模の紛争となっている。ロシア政府は現在、前線にそって重要な地点で前進を続けているほか、ウクライナ政府が今年唯一大きな軍事的成功を収めたクルスク州で反攻を進めている。

消耗戦とも呼ばれる、進展の遅い厳しい戦いによって、ロシアとウクライナは資源を減らしている。

ウクライナは西側諸国から多額の援助を受け取っているものの、兵器の量でも人員でも常にロシアの後塵(こうじん)を拝している。米国でトランプ次期大統領が就任した後、米国からの援助がどれだけ続くのかは見通せない。

ロシアは兵器の量でも人員でもウクライナを上回るが、経済活動と国民への負担は増大している。

ロシアは過去2年にわたって軍事費を大きく増やしており、経済は現在、「過熱」の兆しが見える。ロシアでは物価の上昇が続いているほか、企業は労働力不足に直面している。中央銀行は10月、状況を抑制しようと、政策金利を21%と数十年ぶりの高水準に引き上げていた。

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