ウクライナ、100万世帯停電 プーチン氏「米製ミサイル攻撃への報復」

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動画が捉えたウクライナへのミサイル攻撃

(CNN) ロシア軍は28日、ウクライナ各地のエネルギー関連施設などを攻撃した。ロシアのプーチン大統領はウクライナが米国製の長距離ミサイル「ATACMS(アタクムス)」でロシア領を攻撃したことへの報復だと述べた。

プーチン氏によると、ロシア軍は軍事施設や軍需産業施設など17カ所を攻撃した。エネルギー関連施設には言及しなかった。

また、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」でのさらなる攻撃を警告し、軍事施設や軍需企業、キーウの意思決定機関などが標的となり得るとした。

ウクライナ当局によると、攻撃を受けて100万世帯が停電した。エネルギー関連施設を狙った大規模攻撃は今年だけで11回目という。全国的な計画停電の実施を余儀なくさせる戦略とみられる。

ハルシチェンコ・エネルギー相は「ウクライナ全土」が攻撃を受けたと述べた。ロシアによる爆撃はここ数カ月激化しており、戦争開始から3回目の冬を迎える中でウクライナは不安定な状況に追い込まれている。

攻撃後、ただちにウクライナの電力会社は多くの地域で緊急の停電措置を取り、西部のリビウ州、ボリーニ州、リウネ州では大規模な停電があった。その後、計画停電に移行した。

当局によると、攻撃により首都キーウや南部オデーサ州などで少なくとも5人が負傷した。各地で防空システムが作動し、内務省は14州で被害があったと明らかにした。ミサイルとドローン(無人機)の攻撃を受けたキーウでは空襲警報が9時間以上にわたって発令され、住民らは地下鉄駅に避難した。

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