キューバでまた大規模停電、送電網が故障
ハバナ(CNN) カリブ海の島国キューバで4日、送電網の故障により、数百万人が停電に見舞われた。キューバでは、インフラの老朽化や自然災害、経済の混乱など厳しい状況が続いている。
国営電力会社は、作業員が送電網の復旧に努めていると明らかにした。地元当局によれば、旧ソ連時代に作られた発電所の復旧作業は困難で、復旧には数日かかる可能性がある。
キューバ最大級の発電所であるアントニオ・ギテラス発電所が夜間に故障し、送電が止まった。
4日の朝、住民は暗闇の中で目を覚ますことになった。首都ハバナでは、太陽が昇るなか、街はほとんど暗闇に覆われ、政府庁舎や大規模なホテル、車両のヘッドライトなど、目に見える明かりは数えるほどだった。
労働・社会保障相は、労働や教育の活動を停止するよう指示した。国営メディアは、同相の発言として、「この措置は危機的状況が続く限り継続される。重要なサービスは引き続き機能し、給与への影響はない」と伝えた。
キューバの当局者によれば、トランプ米政権時で強化された経済制裁が、すでに悪化しているエネルギー部門にさらに影響を与えている。政府によるインフラへの投資が不足しているとの批判の声もある。
キューバでは10月にも約1週間にわたり、ほぼ全国で完全な停電が発生していた。過去数十年で最悪の規模の停電だった。