豪州人捕虜に危害ならロシアに「強い措置」 アルバニージー首相が警告

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オーストラリアのアルバニージー首相/Athit Perawongmetha/Reuters

オーストラリアのアルバニージー首相/Athit Perawongmetha/Reuters

(CNN) ウクライナ軍の戦闘に参加してロシア軍の捕虜になったオーストラリア人義勇兵のオスカー・ジェンキンス氏(32)が殺害されたことを示唆する報道を受け、アルバニージー豪首相は15日、同氏が危害を加えられた場合、ロシアに対して「できる限り強い措置」を取ると警告した。

ジェンキンス氏は先月ロシア軍に拘束された。その後、軍服姿で尋問を受ける映像が浮上していた。

オーストラリアの公共放送局ABCとCNN提携局セブン・ニュースは今週、ウクライナ情報筋の話として、同氏は殺害された可能性が高いと伝えた。

アルバニージー氏は15日の記者会見で、ロシア大使に問い合わせるなど状況の確認を急いでいると述べ、「重大な懸念」を表明。「事実の判明を待つ」としたうえで、同氏が危害を受けたとすれば絶対に容認できず、強い措置を取ると述べた。ただし具体的な措置には言及しなかった。

ウォン外相も15日、ABCとのインタビューで、同氏の安否確認に努めていると語り、ロシアはすべての捕虜の扱いについて国際法を順守する必要があると強調。ロシアに対して「あらゆる選択肢が検討されていることを明言しておきたい」と述べた。

ロシア外務省の報道官は先月の会見で、関係各省庁とともに状況を注視していると述べつつ、オーストラリアのウクライナ支援を非難していた。

ABCによると、ウクライナでの戦闘ではこれまでにオーストラリア人少なくとも7人が死亡したとみられるが、拘束中に死亡した例は知られていない。

捕虜になったオーストラリア人としては、1950年代の朝鮮戦争で1人が死亡していた。

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