ウクライナ中部の建物に攻撃、14人死亡
(CNN) ウクライナ中部の住宅用の建物にロシア軍の空爆があり、緊急当局によれば、子ども2人を含む少なくとも14人が死亡した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが1日未明にポルタバの建物を標的にしたと明らかにし、この攻撃を「もう一つのテロ犯罪」と呼んだ。
米国ではトランプ大統領が新たに就任し、早期の停戦を約束しているものの、ウクライナでの戦闘は収まる気配を見せない。
ウクライナ軍は、ロシアの人的・物的な優位を前に、東部戦線で押され続けている。
緊急当局は2日、同局や警察の心理学者が約200人に支援を提供していると明らかにした。救助作業は続いているという。
ロシア・クルスク州の全寮制学校で1日にあった空爆をめぐっては、ウクライナとロシアが非難の応酬を繰り広げている。クルスク州では、ウクライナ軍が昨夏に越境攻撃を仕掛けて以降、州の一部がウクライナ軍の占領下にある。
ウクライナ・ポルタバの地元住民ら=1日/Sofiia Gatilova/Reuters
ウクライナ軍によれば、ロシア空軍が誘導滑空爆弾を使って学校を攻撃し、少なくとも4人が死亡した。学校には地元住民が避難の準備のために集まっていたという。少なくとも84人が救出され、4人が重傷を負っている。ウクライナ軍は今回の攻撃を「戦争犯罪」と呼んだ。
一方、ロシア軍も学校の攻撃をめぐりウクライナを非難し、やはり「戦争犯罪」と指摘した。
ロシア軍は2日、声明で、ウクライナ・スムイ州からミサイルが発射されたことをロシアの防空システムが検知したと明らかにした。ウクライナがクルスク州の別の地域での残虐行為から国際社会の世論をそらすために挑発を行ったと非難した。
CNNはウクライナとロシアのいずれの主張についても独自の確認が取れていない。