前大統領ら34人を起訴、クーデター未遂の容疑 ブラジル
(CNN) 南米ブラジルの検察当局は18日、2022年の大統領選の結果を覆して対立候補への権力移行を阻止しようとしたクーデター未遂に関与したとしてボルソナーロ前大統領を起訴した。
ボルソナーロ前大統領以外にも33人が起訴された。起訴された人々は、武装集団の組織化や、民主的な法の支配を暴力によって廃止しようとしたなどの罪に問われている。
検察によれば、こうした企みは21年、電子投票機に対する国民の信頼を損なうことを目的に始まったという。
検察によれば、ボルソナーロ前大統領は22年、大使や外交官らと会談し、不正投票の告発について話し合ったとされる。大統領選で示された民意を軽視するよう国際社会に準備させるためだったという。
検察によれば、選挙不正の証拠が見つからなかったにもかかわらず、被告らは選挙制度の信頼を失墜させるための運動を継続した。前大統領がクーデターを承認し、その計画には大統領選で勝利したルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ氏と副大統領の死も含まれているという。
ボルソナーロ前大統領は事件への関与を否定し、地元誌に対して、なんらかの計画に合意したことは一度もないと語った。