イスラエルで無人バス3台が爆発、テロ攻撃か 首相が軍事作戦指示
(CNN) イスラエルのテルアビブ近郊で20日夜、無人のバス3台が爆発した。当局が明らかにした。テロ攻撃の疑いがある。ネタニヤフ首相はイスラエル軍に対し、ヨルダン川西岸での軍事作戦を指示した。
イスラエルの金融センターである同市の南部、バトヤム市とホロン市で車両に仕掛けられた爆発装置が立て続けに起爆した。これを受け、イスラエルは警備を強化している。
死傷者の報告はなく、爆発の犯行声明も出されていない。
当局によると、バトヤムでは、車庫に駐車していたバスに爆弾が仕掛けられ、2度の爆発があった。
3回目の爆発はホロンで起きた。警察によると、爆発装置が仕掛けられた3台目のバスで爆発があったが、4台目のバスからは起爆していない装置が発見されたという。
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バスが爆発した現場を調べる法科学関係者=テルアビブ南郊バトヤム/Nir Elias/Reuters
警察は、爆弾処理班がいくつかの不審物も調べた結果、それらは脅威ではないと判断したと声明で述べた。
「発見された爆発物の無力化に取り組んでいる爆弾処理の専門家とともに警察部隊と緊急対応チームがバトヤムとホロンに展開している。現在、さらなる脅威を排除するためにこの地域の他のバスの捜索を続けている」という。
イスラエルのネタニヤフ首相は警察と治安当局に対し、「イスラエルの都市でさらなる攻撃が行われないよう予防措置を強化する」よう命じた。
爆発の報告を受け、イスラエル全土でバスと列車の運行が停止された。