ハマスが返還の遺体、人質女性シリ・ビバスさんのものと確認 イスラエル被害者団体
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスが21日にイスラエルに返還した遺体について、人質となっていた女性シリ・ビバスさんのものであることが確認された。被害者団体「人質・行方不明家族フォーラム」が22日、ビバスさんの遺族の声明を提供した。
ビバスさんの遺体は当初、ハマスによって返還された人質4人の遺体の中に、息子2人や別の人質オデッド・リフシッツさんと共に含まれているものと見られていた。息子2人の拘束時の年齢はそれぞれ、生後9カ月と4歳だった。
だが、イスラエル当局による法医学検査の結果、息子2人とリフシッツさんの遺体は含まれているものの、4人目の遺体はビバスさんのものではないことが判明。この遺体は他のどのイスラエル人人質とも一致しなかった。
人質・行方不明家族フォーラムによると、遺体は今回、イスラエルに返還された。
人質・行方不明家族フォーラムの声明はビバスさん一家の話を引用する形で、「私たちのシリは昨晩、帰宅した。法医学研究所での身元確認のプロセスを経て、恐れていた知らせを受け取った。シリは拘束中に殺害されていた」と説明。「彼女は息子たちや夫、姉妹、そして家族全員のもとに戻ってきた。安らかな眠りに就くために」と言い添えた。
CNNは法医学検査の結果を正式に確認するため、イスラエル政府に問い合わせている。
ハマス主導の襲撃でビバスさんが夫や子どもと人質に取られる現場となったコミュニティー、ニルオズ・キブツ(農業共同体)は22日の声明で「深い悲しみ」を表明した。