アルメニアとアゼルバイジャン、和平協定締結で合意 40年に及ぶ紛争終結目指す

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アルメニア側の国境から見えるアゼルバイジャンの検問所。係争地ナゴルノ・カラバフのアゼルバイジャン支配地域内を通る道路に設けられている=2023年9月23日/Alain Jocard/AFP/Getty Images

アルメニア側の国境から見えるアゼルバイジャンの検問所。係争地ナゴルノ・カラバフのアゼルバイジャン支配地域内を通る道路に設けられている=2023年9月23日/Alain Jocard/AFP/Getty Images

(CNN) 共に旧ソ連の構成国であるアルメニアとアゼルバイジャンの当局者は13日、40年近くに及ぶ紛争終結に向けた和平協定を結ぶことで合意したと発表した。

国境を接する両国はコーカサス山脈の係争地ナゴルノ・カラバフを巡って長年対立してきた。アルメニア系住民が約12万人暮らす同地域は、国際的にアゼルバイジャンの一部と認識されているが、数十年にわたってアルメニア系分離派の支配下にあった。

アルメニアの外務省は声明で、協定案に盛り込んだ未解決の条項についてアゼルバイジャン側の提案を受け入れたと述べた。

アゼルバイジャンの外務省も声明で、和平に向けた協議が成功したことを確認した。

しかし課題はまだ残っている。アゼルバイジャンは和平協定調印の条件として、アルメニアの憲法からアゼルバイジャンの主権と領土的一体性に対する主張を削除するよう求めている。

アルメニアのパシニャン首相は13日、アゼルバイジャンの要求する憲法改正についてまだ何の議論も行われていないと述べた。アルメニアの国営メディアが報じた。

同首相の主張によれば、既に合意された和平協定案の文言が当該の懸念を全て解決しているという。

アルメニア側は声明で自国の憲法に言及していない。ただパシニャン首相は先月、新憲法採用の是非を問う国民投票の実施を呼び掛けていた。ロイター通信が報じた。投票の期日や具体的にどのような改正が盛り込まれるのかは明らかにされていない。

アルメニアとアゼルバイジャンの間ではナゴルノ・カラバフを巡って2度の紛争が起きている。2023年9月にはアゼルバイジャンが奇襲によって同地域の支配権を掌握。その後の1週間でアルメニア系住民がアルメニア側へ脱出する事態となっていた。

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