キューバで全国規模の停電、1000万人超が暗闇の中に
キューバ全土で停電
ハバナ(CNN) キューバの電力網が14日夜に崩壊し、全国が停電状態に陥った。数千万人以上の人々が暗闇の中にいる。
同国のエネルギー・鉱山省は声明を出し、同日午後8時15分前後に変電所で不具合が発生したと述べた。国内西部の電力が著しく喪失し、それを受けて全国レベルでの電力システムも失われたという。
現在サービスの復旧に向けた取り組みが行われていると、同省は付け加えた。
CNNが撮影した映像には、首都ハバナの通りや建物が完全な暗闇に包まれている様子が映っている。人々は懐中電灯で道を照らして歩いている。
カリブ海の島国キューバでは、インフラの老朽化や自然災害、経済の混乱が慢性化している。
キューバの当局者らはかねて米国による経済制裁を非難してきた。1期目のトランプ米政権は制裁を強化し、ただでさえ問題のあったエネルギー部門に一段の打撃を与えていた。
この他、十分なインフラ投資を行わない自国の共産党政権に対しても批判の声が上がっている。
キューバでは昨年10月にも大半の地域でほぼ完全な停電が1週間近く続いた。過去数十年間で最悪の停電となっていた。