イスラエル軍、人質解放までガザを「恒久的に支配」

（ＣＮＮ） イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区で再開した軍事作戦をめぐり、イスラエルのカッツ国防相は、イスラム組織ハマスに拘束されている人質が解放されなければ、イスラエル軍がガザを「恒久的に支配」すると述べた。

不安定な停戦合意は先週、イスラエル軍がガザに対する空爆を実施して事実上崩壊した。イスラエルとハマスは約２カ月にわたり、イスラエル人の人質とパレスチナ人の受刑者の交換を行っていた。

カッツ氏によれば、イスラエル軍に対して、住民の避難と同時に、ガザのさらなる制圧とガザ周辺での立ち入り禁止区域の拡大を指示した。イスラエルによる領土の恒久的な維持を通じて、イスラエルの地域社会と兵士を保護するためだという。

カッツ氏は、ハマスが人質の解放を拒めば拒むほど、イスラエルによって土地を奪われることになると述べた。カッツ氏がガザの一部を無期限に占領し続けることを考えているのかどうかは不明。

ガザ情勢をめぐっては、ハマスが、停戦合意の再開に向けて仲介国との接触を継続していると発表していた。

カッツ氏は、イスラエルが陸海空からの攻撃を強化し、軍事的な圧力に加えて、ガザの住民を南部に避難させ、トランプ米大統領が掲げるガザ住民の自主避難を含む民間の圧力も採用するとしている。

ハマスは、米国による最新の停戦案を検討しており、引き続き交渉の過程には全面的に関与していると明らかにした。