オスカー作品のパレスチナ人監督、イスラエル人による拘束から釈放 ヨルダン川西岸
CNNは25日、バラル氏宅の玄関近くの地面に薬莢(やっきょう)が落ちているのを見つけた。
イスラエル軍は、現場に到着時、パレスチナ人とイスラエル人の間で「暴力的な衝突」が起きていたと説明。複数の「テロリストがイスラエル市民に石を投げ、車両を破損した」のを受けて、互いに投石する争いが発生したと主張した。
その後パレスチナ人3人とイスラエル人1人が連行され、取り調べを受けた。それより前には「テロリスト数人」が治安部隊に向けて石を投げていたという。
バラル氏の隣人の女性とその夫も、入植者らに襲撃されたという。女性がCNNの取材に明らかにした。夫妻は共に60代で、牧羊を営んでいる。
バラル氏らが共同監督した「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」は今月、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞。バラル氏は授賞式にも出席していた。イスラエル人とパレスチナ人の合同チームが手掛けた本作は、イスラエル占領下にあるヨルダン川西岸でのパレスチナ人に対する自宅からの強制退去を描いている。