ローマ教皇、復活祭に姿見せる 米副大統領と短時間面会も

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ローマ教皇、復活祭に姿見せる

バチカン(CNN) ローマ教皇フランシスコ(88)は20日、バチカンでサンピエトロ大聖堂のバルコニーから信者らの前に姿を見せ、毎年恒例のイースター(復活祭)の祝福を行った。それに先立ち、米国のJ・D・バンス副大統領とも短時間面会した。

フランシスコ教皇は17日にローマ市内の刑務所で30分過ごし、19日夕にはサンピエトロ大聖堂を訪れるなど、イースターの行事をこなしていた。

両肺の肺炎のため2月から38日間入院し、一時は生命が危ぶまれた。今も呼吸困難のため長時間話すことはできず、声を取り戻すためのリハビリを受けている。腕を上げることも難しい。

それでも20日にはローマ市と世界にイースターの祝福をささげ、側近が教皇の言葉を代読した。「ハッピー・イースター」と語りかける教皇の声は弱々しかったが、鼻に着けていた酸素吸入器具は外していた。

その後、専用車に乗ってサンピエトロ広場を訪れ、集まった人たちの歓声に応えた。退院以来、初めての登場だった。

バンス米副大統領と面会するローマ教皇フランシスコ=20日/Divisione Produzione Fotografica/Vatican Media via Reuters
バンス米副大統領と面会するローマ教皇フランシスコ=20日/Divisione Produzione Fotografica/Vatican Media via Reuters

ローマ教皇庁によると、バンス副大統領とは「イースターのあいさつを交わす機会」としてミサの前に短時間面会した。

教皇はトランプ政権の移民政策を強く批判しており、バンス氏は19日にローマ教皇庁の高官とも会談し、移民や難民、受刑者などに関する「意見交換」を行っていた。

教皇は20日のメッセージで、世界の紛争、特にパレスチナ自治区ガザ地区の紛争終結を求め、「死と破壊」によって悲惨な人道状況が作り出されていると指摘。停戦や人質の解放を訴え、「飢餓に苦しみ平和を切望している人々に助けを」と呼びかけた。

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