ウクライナ大統領、ロンドンでの協議終え「感情が高ぶっている」 英外務省「大きな進展」
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、英ロンドンで行われたロシアとの戦争に関する協議を終え、「今日は感情が高ぶっている」と述べた。
協議にはウクライナをはじめ、英国、フランス、ドイツ、米国の代表が臨んだ。和平に向けた交渉は最近膠着(こうちゃく)しており、ルビオ米国務長官は戦争終結に向けた進展がなければ米国は「前へ進む」可能性があると警告していた。
ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)で、「各国がそれぞれの見解を表明し、お互いの立場について敬意を持って受け止めた。いずれも単なる参加者ではなく、有意義に貢献したことが重要だ」と述べ、「米国側はウクライナや他の欧州諸国と共に展望を共有した」と語った。
トランプ米大統領は先に、ゼレンスキー氏がロシアによるクリミア半島支配を認めようとしないとして批判していた。ゼレンスキー氏の投稿はこの発言に対する間接的な反応と見られる。同氏はウクライナが憲法を順守すると述べたうえで、ポンペオ元国務長官が2018年に発表したクリミア宣言のスクリーンショットも共有した。宣言はロシアによるクリミア占領を拒否する内容。
「ウクライナは常に憲法に従って行動する。パートナー諸国、特に米国も自国の強い決断に従って行動すると確信している」(ゼレンスキー氏)
英外務省の報道官は声明で、協議は「生産的でいい内容だった。次の段階について共通の立場に達する大きな進展があった」と述べた。