米小売売上高、9月は1.1%の伸び ガソリン高騰などが影響
ニューヨーク(CNNMoney) 米商務省が15日発表した9月の小売売上高は、前月比でアナリストらの予想を上回る1.1%の伸びを示した。ガソリン価格の高騰や、電子製品の好調な売れ行きが要因とみられる。
小売売上高は8月も1.2%増加していた。
9月はガソリン関連の支出が価格上昇の影響で2.3%増加した。また、新車販売は買い控えの反動や低金利ローン、中古車市場の品薄を背景に、4年半ぶりの高水準を記録した。
需要の伸びが最も大きかったのは電子、家電製品。アップルの新型スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」が発売された効果もあるものと考えられる。
売上高が前月から減少したのは、デパートなどごく一部の部門にとどまった。前年同月比でも、デパートを除くほとんどの部門が4%以上の伸びを示した。
ただ一部の専門家は、低金利の影響で消費が伸びているものの、雇用情勢が安定しない限り一時的な現象にとどまるとの可能性を指摘している。